【保存版】床タイルパターン張り20選 2022. 03. 17

床面にタイルを検討するときに、ちょっとした張り方の工夫で空間の見え方が個性的になります。

今回は、以下のようなお悩みを抱えている「設計、デザイナー、コーディネーター」の方々に一読いただきたい内容になっています。

最後まで読んでいただければ、以下のことが知識として蓄えられますよ!

1.20通りの床タイルパターン
2.パターン張りに失敗しないためのポイント(注意点と対策)

それでは、さっそく20通りのパターン張りをご紹介していきます!

20通りの床タイルパターン

まずは、600角などの正方形のみを使ったパターン張りです。

正方形のみ

次に、300×600角などの長方形のみを使った場合のパターン張りです。

長方形のみ

次に、600角と300×600角などの、正方形と長方形の2形状を使ったパターン張りです。

2形状(正方形+長方形)

次に、600角と300角と300×600角などの、3形状を使ったパターン張りです。

3形状(正方形2サイズ+長方形)

単色パターンと2色パターン

ここで少し補足です。
単色よりも、タイルを2色使うパターン張りのほうが、床面の存在感がぐっと増します
ここではダイナワン商品の「MB3(エムビースリー)」を例に、単色パターンと2色パターンを比べて見てみましょう。

単色パターン

2色パターン

いかがでしょうか?
パターン張りのポイントは『ずらす』『混ぜる』の2つです。
特別な事をしなくても、『半分ずらし』を『1/3ずらし』とするだけでも、
印象は変わり、さらに色を混ぜることでリズム感が生まれます。

「どうしても使いたいタイルがあるけど、在庫が少し足りない‥‥」
そんな時にも役立つテクニックになります。
皆さん、ぜひお試しください。

続いて、パターン張りで注意すべきポイントについてご紹介していきます。

パターン張りに失敗しないためのポイント(注意点と対策)

タイルは同じ品番の製品でも、製造ごとに多少の色合いの違いシェイド)と、寸法誤差カリバー)が発生します。
この2つの特性を理解していないと、せっかくのデザインが台無しになってしまうかもしれません。

特に気を付けた方が良い、2つの注意点と対策をまとめてみました!
参考にしていただけたらと思います。

■注意点1:製造ロットによる色の違い

柄が少ない、プレーン色のタイルを複数形状』使用してパターン張りをご検討される場合は、形状間の色の差に注意が必要です。

同じ商品でも600角と300×600角では製造ロットが異なることが多くあります。
製造ロットが異なると、同じ商品でも色の差が出てきます。
とくに、柄が少なく、プレーン色のタイルの場合は、色の差が目立ちやすい傾向があるので注意が必要です。
その色の差を確認せずに施工してしまうと、床面を面で見た場合に微妙に色が異なる2色のパターン張りに見えてしまう恐れがあります。

【対策】

■注意点2:製造ロットによる寸法の違い

レクティファイ処理されていない商品を複数形状、複数色』使用してパターン張りをご検討される場合は、寸法誤差に注意が必要です。
(※レクティファイノンレクティファイとは?)

レクティファイ処理されていない商品の実寸法は製造ロットによって大きく異なります。
例えば、ダイナワン商品の「DALLES(ダレス)」ではアンティーク感を表現するために、
レクティファイ処理をしないで、タイルの側面をラフエッジに仕上げています。
そのため、製造ロットによって数ミリの寸法誤差が出ています。

【対策】

ロットごとの色合いと寸法の管理について

ここで、ロット管理についてもご説明しておきますね。
ダイナワンでは、入荷ロットごとに以下の管理を行っています。

■シェイド管理

シェイドとは「濃さの異なる色合い」「僅かな違い」を意味する「shade」を基にした表現で、
タイルの世界、特に輸入タイルにおいては、生産されたタイルに対する色合い管理に使用される用語です。

同じ商品でも、天然原料を焼き上げるタイルは、生産時期により色合いが異なる特徴があります。
この色合いの違いを管理するのが「シェイド管理」という方法です。
基準色に対して、どの程度の差異があるかを管理しています。

「シェイド管理」のイメージ

一つの施工場面で、異なった色合いが混ざって出荷されないように、シェイドナンバーごとに生産・在庫管理を行います。
同じ現場では当然、一括してタイルをご発注いただくことが求められますが、思わぬ追加が出た場合は、同一シェイドを探すことが重要となってきます。
このシェイドナンバーはタイルのケースに印字されていますので、
この番号を控えておくと万が一の際、役立つことになります。

■カリバー管理

色合い管理において「シェイド」という表現があるように、
寸法管理を意味する言葉として「カリバー」という用語があります。

天然原料を焼き上げるタイルは、色合いだけでなく寸法も、生産タイミングの違いで異なってきます。
商品の狙い所となる設計寸法に対して、どの程度の寸法誤差の範疇で焼きあがっているかを管理するのが「カリバー管理」という考え方です。
国産タイルでは馴染みのない考え方ですが、輸入品では一般的で、焼き物の特性にあった合理的な考え方なのです。

「カリバーテーブル」の例

生産されたタイルの中心値が、どこに該当するかで、商品のカリバーが決まります。
上の表では、おおよそ1mm刻みでカリバーが設定され、生産されたタイルの中心値が298.6mmであれば、「A4」として管理されます。
※あくまで中心がどの付近にあるかを示すもので、全てが「A4」の範疇に入ることを約束するものではありません。

同一シリーズの商品をミックスしてパターン張りを行う際などには、目地通り等の仕上がりに大きく影響してきますので、
この「カリバー管理」について頭の片隅に覚えておいていただけると、お役に立てるかもしれません。

パターン張りの実例をご紹介!

最後に、パターン張りの実例をいくつかご紹介します。
タイルの切断加工を使った高度なパターンもありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

施主名:三井不動産レジデンシャル(株)・大栄不動産(株)
設計・施工:三井住友建設(株)
施設名:パークホームズLaLa新三郷
設計:キーノート株式会社
施設名:海底撈心斎橋店
設計:株式会社 J.フロント建装 磯原 勝治
施設名:IBARAKI sense

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ちょっとした工夫と、タイルの特性をきちんと理解して失敗を回避するだけで、いつもとは違った個性的で素敵な空間が生まれます。
タイルのパターン張り、ぜひチャレンジしてみてくださいね!!

パターン張りのことに限らず、タイルに関するお悩み・お困りごとがございましたら、
お気軽に担当の営業スタッフまたは WEBサイト内の問合せフォーム よりご相談ください。

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