デザイナーとして知らないと恥ずかしい!?タイル下地の選定方法【店舗・オフィス内装壁編】 2026. 03. 19

久々にタイルを壁に選んでみたけど…下地って何を使うんだっけ?

こういった場面、意外と多くないでしょうか?
クロスや塗装といった普段出番の多い仕上げ材なら
どんな下地が適正なのか、多くの方は把握されているかと思います。

ただ、
「タイル仕上げの下地は?」
と聞かれた時
「タイルは重量物だし、とにかく強い下地!」
といった具合に曖昧な答えになってしまう方は意外と多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けた、タイル下地の選び方【店舗・オフィス内装壁編】をお届けいたします。
今日からタイル仕上げを検討される際は
分厚いカタログの施工資料を探す前に、是非この記事を思い出してください。

※店舗・オフィスの内装壁としてボードを鋼材(LGS)で建込む場面を想定しています。

タイル下地選定 簡単2ステップ

STEP1:適切なボード下地を選ぶ

内装壁におけるタイル下地は基本的にボード下地となります。
使用場面とタイル厚みに合わせて適当なボードを選びます。

内装壁・下地ボード タイル厚15mm以下 タイル厚15mm超
石膏ボード(9.5mm厚以上) ×
けい酸カルシウム板(比重1.0 / 6.0mm厚以上)
合板(1類以上 / 9.0mm厚以上)
デラクリートセメントボード
アクアパネル
  • 内装下地として最も多用されている石膏ボードは、石膏の両面を紙でサンドイッチした板材の建材です。
  • 防火性と遮音性、寸法安定性に優れた石膏ボードは、リーズナブルで施工が容易なので短い工期に適しています。
  • 一方で衝撃や湿気に比較的弱い傾向があります。
  • 主に石灰質原料、ケイ酸質原料、補強繊維からなるケイ酸カルシウム板は、
    石膏ボードと比較してより水分に強いため、比較的湿気の多い水回りや外気に触れる部分の内装下地に適しています。
  • 一方、浴室などの耐水性を求められる部位には適していません。
  • 価格は石膏ボードより高い傾向にあります。
  • 木材の薄板を重ね合わせた合板は、石膏ボードに比べ耐衝撃性が高く、ネジの保持力に優れるため、設備機器を固定する部位の補強下地に適しています。
  • タイル下地としては、湿潤時の安定性に優れた「1類」以上の使用を推奨します。
  • 木材特有の伸縮があるため、大面積施工時の目地処理には注意が必要です。
  • 骨材入りポルトランドセメントモルタルを芯材とし、その表裏両面に耐アルカリ性ガラス繊維ネットを埋め込んで補強したセメント系ボードです。
  • 寸法安定性、防火性、耐水性、耐凍結融解性、耐久性に優れているため、内装に加えて外装にも使用できる下地材です。
  • しなやかな特性をもっているため、曲面壁を施工現場で容易に施工できます。

協力・写真提供:吉野石膏(株)商品開発部デラクリート施工店会

  • アクアパネルは主原料のセメントにガラス繊維ネットを伏せこんだセメントボードです。
  • 耐水性、カビ抵抗性などに優れているため、水分を吸収しても強度が低下せず、カビの発生も抑制します。
    そのため浴室やシャワールームといった常に水にさらされる場所のタイル下地として真価を発揮します。
  • 直接ビス留めができる堅牢さと、曲面壁にも対応ができる施工性の良さが特徴です。

協力・写真提供:チヨダウーテ(株)


STEP2:ボードの留付け方法を指定する

鋼製下地の場合、ボードが1枚張と2枚張でスタッドのピッチが異なります。

①ボード1枚張の場合→おおよそ300mmピッチ

②ボード2枚張とする場合→おおよそ450mmピッチ

構成するスタッド、ランナー、振止めのサイズは「日本建築学会 JASS26」に則ります。
※石膏ボード、ケイカル、合板でのタイル張においては、ボードの継ぎ目で生じる不陸に起因する接着不良を考慮し、2枚張をおススメしています。

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まとめ

このように、内装壁で使用できるボード下地はALC・押出成形セメント板を除けば、タイルサイズに限らず概ね5つを覚えておけば賄えてしまいます。
この機会で覚えてしまいましょう。

ただ、どうしても仕上げ材として高額になりがちなタイル仕上げは、その検討頻度が少ないことから忘れがちです。
是非、この記事をブックマークしておく事をおすすめいたします。

また、下記のページでは、タイルの知識について『できるだけ分かりやすく』を心がけて、資料としてまとめています。
基礎的なタイルの知識から、少し専門的な情報、設計業務に役立つノウハウもご紹介しておりますので、併せてご確認ください。

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