タイルのあれこれ -様々なカタチについて- 2025. 03. 27

ベーシックな四角形から丸形まで、様々な形があるタイル。
モザイクなどの細かなものから大判タイルまで、サイズ感も様々です。
ガラスモザイクを含めると、そのカタチやサイズは数えきれないほど、多くの種類があります。

今回は、そんな様々なタイルのカタチやサイズについてご紹介します!

タイルのカタチやサイズについてご紹介します

【目次】

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カタログイメージ

Q1. どんなカタチやサイズがあるの?

モザイク、ボーダー、スクエア、ラウンドなど様々な形状があります。

CLASSIC

異なる小さなピースを組み合わせた「CLASSIC(クラシック)

RIBLADE

1枚1枚すべて異なるシャープな薄刃の割肌が印象的な「RIBLADE(リブレイド)

COMBINATION

90φのラウンド形状と目地の隙間を埋める小さな三角形が優しい印象の「COMBINATION(コンビネーション)

BASIC SIZE

もっともベーシックなものでは、600角、300×600角。
床でも壁でも場所を選ばず使われているサイズです。
面状や仕上げ、デザインも豊富に揃います。

Color Board Plus(カラーボードプラス)

使いやすい600角と300×600角、300角を揃えた「Color Board Plus(カラーボードプラス)

TRADITIONAL SIZE

HINONE(ヒノネ)

伝統的なブリックサイズをベースとした「HINONE(ヒノネ)

伝統的なものでは60×227角や60×108角。
2丁掛けや小口ともよばれ、
レンガの形状から派生したサイズです。
内壁や外壁にも使われています。

INNOVATIVE SIZE

最新の技術で誕生した、1000×3000mmを超える大判サイズ。
セラミックスラブと呼ばれ、従来の壁面や床面だけでなく、
キッチンのカウンタートップや家具などの仕上げにも使われます。

LAMINAM(ラミナム)

1000×3000mmのスケールが圧巻のセラミックスラブ「LAMINAM(ラミナム)」

Q2. エッジ仕上げについて教えて!

レクティファイド(Rectified)

タイルのエッジ加工の有無を表しています。

MARMO

タイルは乾燥と焼成による収縮が大きいため、 形状にバラツキがあります。
これもやきものの味わいのひとつですが、
大判サイズではタイルの四方を研磨して寸法精度を整える
レクティファイドという加工を施した商品が主流です。
この加工によって3mmという細目地が可能になります。

THE ROOM(ルーム)

本物の大理石から切り出したような気品あふれるラパート(磨き)仕上げの
THE ROOM(ルーム)」は、世界中で愛される定番デザインのひとつ。
レクティファイド加工することで細い目地施工が可能になり、
スタイリッシュな仕上がりとなります。

ノンレク=ノット レクティファイド(Not Rectified)

一方でレクティファイド加工を施さず、クラフト、ビンテージ、ラスティック、エイジングといったデザイントレンドに合わせて、
焼き物らしい雰囲気を作り出すタイルも増えています。

OLD COTTO(オールドコット)

穏やかなラフエッジと憎いグロス感がエイジング感を際立たせる「OLD COTTO(オールドコット)

BLEUE(ブルー)

ラフエッジ仕上げながらも、レクティファイ仕上げにより細目地を実現し、クラシカルな中にも、モダンな要素を併せ持つ「BLEUE(ブルー)

エッジ加工をしないタイル

これまで見てきた輸入タイルと比べ、小ぶりな国産タイルは、ほぼ「ノンレク」仕上げとなります。
ブリックやレンガをはじめ壁面用のタイルは、伝統的な製法で雰囲気を重視して大切に作られるため、基本的にエッジ加工はされていません。

KAIRAGI(カイラギ)

1枚1枚少しずつ異なるいびつな形状や欠け、釉の縮れが絶妙な空気感を生む「KAIRAGI(カイラギ)

DIGDUG(ディグダグ)

微妙に異なる長さやゆがみ、反りがクラフトらしい温もりを与えてくれる「DIGDUG(ディグダグ)

Q3. タイルを美しく仕上げるには、どうすればいいの?

ダイナワンではカタログやWEBページ上に、各タイルについてのお知らせを表記しています。

ダイナワンではカタログやWEBページ上に、各タイルについてのお知らせを表記しています

Q2で説明したエッジ加工は、寸法精度の向上には有効ですが、
焼成前と焼成後での寸法収縮の大きなタイルは、
元来反りやゆがみが生じやすい素材となります。
タイルを綺麗に仕上げるには、上記をふまえて寸法誤差や、
反りやゆがみの影響を軽減することがポイントです。

イラスト

美しく仕上げる3つのポイント

POINT.1

タイルの寸法誤差を吸収できる
目地幅を確保する

カタログ商品ページ 「目地幅」 記載例
カタログ商品ページ 「目地幅」 記載例

目地幅を十分に確保することでタイルの寸法誤差を吸収します。タイル割(目地幅設定)を参考に、商品毎にタイルの特性を加味した推奨目地幅を設定しています。

POINT.2

真馬目地施工を避け、
ずらし幅を少なくする

カタログ巻末ページ 商品の留意点・施工上の注意点
「ずらし幅」 記載例
カタログ巻末ページ 商品の留意点・施工上の注意点
「ずらし幅」 記載例

ずらし幅を狭くすることで、タイル同士の反りによる目違いや段差に生じる影等を軽減します。長尺ものを中心に、特性に応じた推奨ずらし幅を設定しています。

POINT.3

平滑なタイル施工下地の準備

下地のイメージ
下地のイメージ

目違い軽減や安心・安全の観点、また効率的・高精度のタイル施工のために平滑な下地準備をお願いします。


いかがでしたか?
設計者やデザイナーの皆さんに知っておいていただきたいタイルの基本知識(カタチ編)としてお届けいたしました。
記事の感想や、「タイルのこれについて知りたい!」というご要望がありましたら、ぜひこちらまでお寄せください!

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