タイルのあれこれ -vol.2 色や模様の表現の仕方- 2020. 10. 15
タイルには、 様々な色や模様の表現方法があります。
焼き物独特の色幅の出方はもちろん、最新のデジタル技術によっても表現の幅が広くなっています。
今回は、そんな様々なタイルの色や模様の表現方法についてご紹介します!
タイルならではの色や模様・柄の表現
ここでは、土や釉薬、また焼成の際に自然に出来る色ムラや、それを意図的に表現した商品を見ていきましょう!
僅かな温度変化で微妙に異なる発色や釉模様
▲ 結晶の景色や色ムラ、偏り、色調が生産ロット毎に変化する本物志向の
【TURQUOISE(ターコイズ)】
数色の同系色をミックスすることで強調された色幅
▲デニム素地の経年による色変化を、強弱をつけた3種の青色で表現した
【INDIGO(インディゴ)】
原料の個性と相性でも異なる色合いや雰囲気
▲原料となる土と釉薬の相性が生み出す、限りなく自然な色ムラと色幅をもつ
【 HINONE(ヒノネ) ドブヅケ】
画像はウスベニ色
意図的に抑えた色幅や色ムラ
▲フラットな色幅や色ムラでレリーフの凹凸による陰影が強調され、同時に清潔感も演出する
【KALEIDO SCOPE(カレイドスコープ)】
最新のデジタル技術で再現された自然な色ムラと色幅
▲シンプルなカラーバリエーションで、昔ながらのクラフト感溢れる雰囲気の色ムラを表現した
【CORSO(コルソ)】
最新のデジタル技術による、ユニークな柄や忠実に再現された模様
前回の記事でもご紹介したように、タイルの世界でもデジタル技術の発展は目覚ましく、
このお陰でデザイン性やクオリティが飛躍的に伸びています。
▲ストレートな木目と放射状につくられらた斬新なデ ザインと木目がミックスされた
【ORIENTAL WOOD(オリエンタルウッド)】
▲ホワイトブリックと塗装されたウッドパネルのビンテージ感を上手に組み合わせた
【QUEENS(クイーンズ)】
▲高度な技術による大理石と木材の象嵌模様が 見事に再現された
【MARBLE&WOOD(マーブル&ウッド)】
▲リアルに再現されたテラゾーの風合いとクラック模様がアンティーク感を演出する
【FS VENECIA(エフエス ヴェネチア)】
▲1枚の中での光沢ムラを作り、大事に使い込まれた テラコッタの風合いを再現した
【OLD COTTO(オールドコット)】
▲実在するレインボーユーカリのユニークなカラ ーが独特な雰囲気を創りだす
【SAVANA(サバナ)】
カタログとWEBと実物の色差について
カタログやWEB上で出来る限り商品の魅力を忠実にお伝えできるように実物との色合わせを行っていますが、
下記の理由により、その魅力を十分にお伝えできない場合がありますので、
必ず実物サンプルの確認をおすすめいたします。
デザインとしての大きな色幅や柄、光沢感
タイルのデザインは、インクジェット技術の導入によって多種多彩な色や柄の表現か可能になり、
1アイテムに使われるグラフィック数は、多いものでは100種類にも届きます。
一方でそれだけ多く複雑なデザインレンジは、カタログやイメージ写真だけではその魅力をお伝えしきれません!
ですが。。。
▲ライトグレーからダークグレーまで色幅をもつ
【VALS(ヴァルス)】
▲褐色系のゴールドの流れ模様が大胆で強烈なインパクトを与える
【CALACATTA(カラカッタ)】
▲タイル毎に光沢の違いを持たせることで表情豊かな面状に仕上がった
【MB3(エムビースリー)】
タイルの色や柄・模様の管理方法
今回ご紹介したように、タイルには 様々な色や模様の表現方法があります。
一方で、天然原料を焼き上げるタイルは、生産のタイミングで色合いが異なる特徴があります。
この特徴を管理するのが 「シェード」管理という方法です。
シェード管理は、設定された基準色からどの程度離れるかを段階管理します。
在庫は同一シェードで統一されるのがベストですが、生産環境の変化により異なるシェードでの在庫となることがあります。
同一現場内での色合い差の発生を避けるため、一括でのご発注をお願いします!
いかがでしたか?
次回のタイル雑学では、タイルの様々な「かたち」についてのコンテンツをお送りします。
記事の感想や、「タイルのこれについて知りたい!」というご要望がありましたら、ぜひこちらまでお寄せください!