タイルのあれこれ -色や模様の表現の仕方- 2025. 01. 23
タイルには、 様々な色や模様の表現方法があります。
焼き物独特の色幅の出方はもちろん、最新のデジタル技術によっても表現の幅が広くなっています。
今回は、そんな様々なタイルの色や模様の表現方法についてご紹介します!

【目次】
- 1.タイルならではの色や模様・柄の表現
- 2.最新のデジタル技術による、ユニークな柄や忠実に再現された模様
- 3.カタログとWEBと実物の色差について
- 4.デザインとしての大きな色幅や柄、光沢感
- 5.タイルの色や柄・模様の管理方法
1.タイルならではの色や模様・柄の表現
ここでは、土や釉薬、また焼成の際に自然にできる色ムラや、それを意図的に表現した商品を見ていきましょう!

2.最新のデジタル技術による、ユニークな柄や忠実に再現された模様
「タイルのあれこれ(材質編)」でもご紹介したように、タイルの世界でもデジタル技術の進化は目覚ましく、
デザイン性やクオリティが飛躍的に伸びています。中でも3Dインクの登場により、釉薬のみで凹凸表現が可能となり、
今後の展開に、ますます期待が膨らみます。

▲ 表面のレリーフとグラフィックの完璧なコンビネーション
【RISSEU(リッセウ)】

▲ホワイトブリックと塗装されたウッドパネルのビンテージ感を上手に組み合わせた
【QUEENS(クイーンズ)】

▲高度な技術による大理石と木材の象嵌模様が見事に再現された
【MARBLE&WOOD(マーブル&ウッド)】

▲リアルに再現されたテラゾーの風合いとクラック模様がアンティーク感を演出する
【FS VENECIA(エフエス ヴェネチア)】

▲1枚の中での光沢ムラを作り、大事に使い込まれたテラコッタの風合いを再現した
【OLD COTTO(オールドコット)】

▲金属が時を重ね自然に風化する様を忠実に再現した
【DRIPART(ドリップアート)】

3.カタログとWEBと実物の色差について
カタログやWEB上でできる限り商品の魅力を忠実にお伝えできるように実物との色合わせを行っていますが、
下記の理由により、その魅力を十分にお伝えできない場合がありますので、
必ず実物サンプルの確認をおすすめいたします。
生産ロットの違い
商品撮影時、提案や選定時のサンプル、物件納品物、それぞれの生産ロットが異なる場合があります。
色の表現領域の違い
釉薬による発色、印刷による発色、モニター等映像表示の発色は、それぞれ色の表現領域が異なります。
撮影、閲覧環境の違い
商品や空間イメージ撮影時の照明環境や光源、カタログ・WEBの閲覧 (モニター) 環境の変化により商品の印象が異なる場合があります。

4.デザインとしての大きな色幅や柄、光沢感
タイルのデザインは、インクジェット技術の導入によって多種多彩な色や柄の表現か可能になり、
1アイテムに使われるグラフィック数は、多いものだと100種類にも届きます。
一方でそれだけ多く複雑なデザインレンジは、カタログやイメージ写真だけではその魅力をお伝えしきれません!
ですが。。。


▲3Dインクによりクラシカルな水磨きの風合いを忠実に再現した
【TRAVERTINO(トラベルティーノ)】

▲600×1200サイズを活かした、大胆でダイナミックなマーブルデザイン
【THE ROOM(ルーム)カラカッタオイスター】

▲タイル毎に光沢の違いを持たせることで表情豊かな面状に仕上がった
【MB3(エムビースリー)】
5.タイルの色や柄・模様の管理方法
今回ご紹介したように、タイルには 様々な色や模様の表現方法があります。
一方で、天然原料を焼き上げるタイルは、生産のタイミングで色合いが異なる特徴があります。
この特徴を管理するのが 「シェード」管理という方法です。
シェード管理は、設定された基準色からどの程度離れるかを段階管理します。

在庫は同一シェードで統一されるのがベストですが、生産環境の変化により異なるシェードでの在庫となることがあります。
同一現場内での色合い差の発生を避けるため、一括でのご発注をお願いします!
いかがでしたか?
今回は、タイル雑学として【色や模様の表現方法】についてご紹介いたしました。
記事の感想や、「タイルのこれについて知りたい!」というご要望がありましたら、ぜひお問い合わせフォームまでお寄せください!