実例から見つける最適なタイルと洗面器：洗面室の事例10選 2024. 11. 21
美しくて機能的な洗面室は、快適な住空間を創るうえで欠かせない要素になります。
今回は株式会社NITTO CERA が運営する水回りのECサイト「ARC-X（アークエックス）」とコラボして、水回り空間のイメージ画像や施工事例を参考に、
タイルだけではなく水栓、洗面器にも焦点をあてて、どのように水回り空間を豊かにするのかをご紹介します。
インテリアデザイナーおよびインテリアコーディネーターのみなさまに、ぜひご一読いただきたい記事になっております。
【目次】
1．洗面室の施工事例10選
洗面空間は日々のルーティンの中心になる重要な場所です。
使い勝手とデザイン性を兼ね備えた洗面器の選択がなんと言っても大切です。そして清潔感を保ち、上質な内装材を選ぶことで空間に豊かさを与えます。
また、十分な作業スペースと収納を設けることで、日々のルーチンにストレスを感じない洗面空間を実現できます。
洗面空間の施工事例を10件ご紹介いたします。
【使用商品】
（WIDECARBONSTR.C2R.60X60）【限定品】
（GD63175-N）
【使用商品】
洗面壁タイルの目地割の種類
洗面台周りは顔を近づけるため、目地のラインや切断した端部のタイルのサイズが中途半端にならないように割付することがポイントです。
一般的な目地割の種類の中では、洗面台周りなど限られた面積でよく利用されるのは「通し目地」と「馬踏み目地」になります。
◆通し目地
- 「芋目地」とも呼ばれます。
- タイルの目地が縦横に一直線に通っている割付けで、シンプルなためモダンな空間に適しています。
- 目地のズレが目立ちやすいため、タイルの寸法精度と精密な施工が求められます。
◆馬踏み目地
- 「馬目地」「破れ目地」とも呼ばれてます。
- タイルの目地を上下交互に1/2ずつずらした目地割です。
- レンガ張りによく用いられる割付けで、クラッシック感やカジュアル感が演出できます。
- 通し目地に比べて目地のズレやタイルの寸法誤差が目立ちにくい傾向にあります。
【使用商品】
壁タイル：MB3 CENERE600×600 （1060228CENERE60X60）
【使用商品】
MIXネット張り（MKG-AG/18447C）
洗面壁タイルの割付けについて
タイルを「どこから割り出すか」は、壁全体の印象やタイルのロスを考えるうえで大変重要になります。
目線が壁正面の場合は、壁の中心から左右対称に割っていく「心割り」が適しており、
壁端部に目線が行く場合は、壁端から割り始める「片割り」が良いとされています。
◆心割り（しんわり）
- 壁の中心からタイルを左右対称に配置する割付けです。
- タイルの中心部分を基準にする「タイル心割り」と目地を中心にする「目地心割り」の2通りがあります。
- 端部のタイルはタイルの半分以上のサイズになることが良いとされているので、端部のタイル切りものが大きくなる割付を選ぶことをおすすめします。
＜タイル心割り＞
端部のタイルが小さくなってしまう
＜目地心割り＞
端部のタイルが1/2以上のサイズで納まる
◆片割り（かたわり）
- 一方の壁端からタイルを割付る方法です。そのため、心割りに比べて施工が簡単でロスも少なくて済みます。
- 不規則な形状の空間に適しています。
＜片割り＞
2面に跨った入隅のある壁面では、入隅に切り物を持ってくる方が自然な仕上がりになります
【使用商品】
【使用商品】
【使用商品】
【使用商品】
【使用商品】
【使用商品】
「陶器」と「人工大理石」の特徴
- 「陶器」＝粘土を原材料とし釉薬を塗り焼成したもの、対候性高い、光沢感、固い/割れる、傷は補修不可、焼くので公差は大きめ
- 「人工大理石」＝樹脂素材を固めたもの、対候性低い、やわらかい/割れづらい、傷が補修可能、焼かないので公差が少ない
洗面器と洗面水栓の選び方
◆水栓取付穴がある洗面器の場合
- ベッセル（カウンター置き型）洗面器
- オーバー（半埋込）洗面器
- ハンギング（壁掛け）洗面器
おすすめの水栓は背の低い水栓です。
背の低い水栓のメリットは、洗面器と水栓の距離が短く、水撥ねしにくい点です。
ベッセル洗面器 ※水栓取付穴有り
オーバー洗面器
ハンギング洗面器
背の低い水栓
◆水栓取付穴がない洗面器の場合
- ベッセル（カウンター置き型）洗面器
おすすめの水栓は、背の高いトール水栓と壁出し水栓です。
トール水栓のメリットは、カウンターに取り付けやすく施工が容易な点です。
ただし、カウンターに水が垂れやすいというデメリットもあります。
一方、壁出し水栓は水垂れがなく、カウンターが汚れにくいですが、給排水の位置決めが必要で変更が難しいです。
ベッセル洗面器 ※水栓取付穴無し
トール水栓
壁出し水栓
- アンダー（カウンター埋込）洗面器
おすすめの水栓は、背の低い水栓と壁出し水栓です。
背の低い水栓のメリットは、洗面器と水栓の距離が短く、水撥ねしにくい点です。
壁出し水栓は水垂れがなく、カウンターが汚れにくいですが、給排水の位置決めが必要で変更が難しいです。
アンダー洗面器
背の低い水栓
壁出し水栓
その他の施工事例を見たい方はこちら
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2．おすすめ商品と洗面空間イメージ11選
洗面室空間のイメージ画像を紹介します。水回りのおすすめ商品と共にご覧ください。
（COLORSREDBRICK）
（130281PLINTOINWHITEGLOSS）
600×1200（TRASG612LPM）
（178159GEA660GRM）
GRIP CLAY 600×600（BSTONECLA60R11ABC）
（ORIGINGREYRETT60X120）
さいごに
タイルと水回り製品は、インテリアデザインにおいて重要な役割を果たします。
適切なプロダクト選定により、機能的でありながら洗練された空間を創出することができます。
本記事が皆様のインテリアデザインにおける新たなインスピレーションとなることを願っています。
